映画『リメンバー・ミー』制作の裏で奮闘したピクサースタッフの思い

    

ハウディードゥ!ディズニー好きの皆さんこんにちは!ディズニーの研究家兼コレクター、元キャストのANDY(アンディ)です^ ^

 

今回は前回からの引き続きで映画『リメンバー・ミー』についてなんですが、今日お話しするのは主に制作スタッフたちのこの映画に込めた思いについてです。ちなみにメキシコの伝統行事「死者の日」との関連性を詳しく知りたい方はこちらのページを見てみて下さいね^ ^

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『リメンバー・ミー』と監督

今回の作品は監督リー=アンクリッチ氏と、共同監督であるエイドリアン=モリーナ氏が6年の歳月をかけて完成させた映画なんです(T0T) 大変だったでしょうね〜

↑映画のパンフレットより
前回のブログでご紹介したように、本作はメキシコに古くから伝わる「死者の日」という伝統文化にインスピレーションを得た作品でした。しかしピクサーにとってこの作品はそれ以上に、初めてリアルを描く作品というデリケートな側面を持つものになります。
 
そこで二人が最も重要視したのはリサーチでした。メキシコの先住民の方々の大切にされてきた文化を汚すわけにはいきませんし、「これはメキシコの文化と違うじゃないか!」となれば台無しになってしまうからです。
 
そういったことの背景には、彼ら監督陣がメキシコの人々に抱く愛や親しみの念があったからなんだそう^ ^ 美しく温かい国メキシコの方々にラブレターを贈るつもりで制作にあたったと、アンクリッチ監督は言います。
 
↑映画パンフレットより
だからこそ本作の声優さんは皆ラテン系のスペイン語を話す声優さんだけで固めました。メキシコはスペイン語圏の国ですから、英語を母国語とする声優さんで演じさせてしまったら世界観がチグハグになってしまう。すっと入ってこない。最も大切にされたのが「メキシコの人々がこの映画をどう受け止めるか」だっただけに、こだわりは強かったのでしょう。
 
ちなみに『ハリー=ポッター』シリーズでも「声優は全員イギリス人で!」というこだわりがあったとか。
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『リメンバー・ミー』と著作権問題

ただ、問題がなかったと言えばそうではありません。ディズニーが持つ著作権への敏感さが、かえって問題を引き起こすことになってしまいました。
 
ウォルト=ディズニーが、自身の生み出したキャラクター「幸せウサギのオズワルド」を盗まれた事件をきっかけにして、著作権問題に過剰に反応するようになったいきさつは有名です。その後ミッキーマウスという大人気キャラクターを誕生させたウォルトは、版権の扱いには敏感になりました。
 
それは今のウォルト・ディズニー・カンパニーにも受け継がれているスピリットですが、実はディズニーに限らず大手の企業というのは、自社の生み出したプロダクトに対するドメインや商標権を前もって確保することが求められます。でなければ、商品は開発したものの商標権を他者に握られてしまえば、その商品を使用する度に権利者に許可を取らなければならなくなるからです。
 
ですからディズニーは、新作映画の題名が決まった段階で、そのnameで商標権を取るのですが、ここで問題を起こしてしまいます。それは、今回の映画『COCO(原題)』を商標登録する際、当初の題名に考えていた「Día de Muertos (Day of the Dead 死者の日)」を登録しようとしたのです!
 
↑映画パンフレットより
これはいけません。メキシコの伝統行事である「死者の日」そのものを商標登録すれば、メキシコの人たちはそのイベントの度にディズニーにイベント開催の許可を取らねばならなくなります。自国メキシコの文化をディズニーが買おうとしている!と炎上してしまったのです(T0T)
そんなつもりはなかったにせよ、これはかなり監督はじめスタッフ陣を困惑させました。やはりリアルな文化を映画の題材として採用するのは危険なことなのではないか!?そういった空気感に飲まれていったと言います。
しかしそれでもアンクリッチ監督は諦めませんでした。題名を『COCO』に変更し対処すると共に、メキシコの人々への敬意を改めて示した上で、制作を最後まで完成させたのです。
こういった背景もあり、この映画『リメンバー・ミー』は世界でもまず最初にメキシコにおいて上映されました。日本で上映されたのは2018年3月16日でしたが、メキシコは2017年10月27日。なんと5ヶ月近くも早くから公開されていたのです!!!メキシコでの反応が最大の気がかりだった監督やスタッフたちも、ここでの成功を皮切りに世界中でのヒットを確信。メキシコから遅れること1ヶ月後から世界に向けて発信されました。
ちなみに途中に出てきたウォルト=ディズニーのキャラクター「幸せウサギのオズワルド」は、2006年にようやくユニバーサルスタジオから版権を買い取り、取り戻されました。ウォルトの死から正に40年後のことでした(T-T)
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まとめ!

こういった背景を知っていると、映画以前にスタッフ陣の頑張りに涙が出ちゃいますよね(T0T)アンクリッチ監督、モリーナ監督、お疲れ様でした(T0T)
色々知っていくと、また改めて映画を観たくなっちゃいますな〜これは!でも今年は他にも気になるディズニー映画が盛りだくさん!映画ラッシュだよ2018!!!
 
それでは、素晴らしい冒険の旅を!